エジプト・トルコ旅行記

2005・11・17〜12・01

紀元前2700頃から作られたというピラミッドを見たいとずーっと言っていたパートナーと“飛んでイスタンブール”にあこがれていた私の願いを同時に叶える旅に出発する事に・・・

“不思議の国エジプトに行こうよ!”という本が気に入りその監修であるナイルストーリーにチケットの手配などを頼む事にし、ささいな心配事等にも何度も丁寧に答えていただき感謝です。

希望を全部入れての見積もりは、予算の2倍以上。またまた貧乏旅行の我々は、その土地の空気や人に触れ合えば満足とアフリカの一部。ヨーロパの一部。そして初のイスラム圏に足を踏み入れる事にドキドキの中高年の二人旅。

                       日程表

日付

場所

移動

時間

行程

備考

11/17

成田

イスタン

TK51

(トルコ航空)

14:25

19:55

イスタンブール行き直行便

イスタンブール着 ビザなし

ソクラパサH

11/18

イスタ

カイロ

TK1142

23:10

01:25

イスタからカイロ

ビザ代US$25

 

クレオパトラH

11/19

 /20

 /21

カイロ

  〃

11/22

カイロ

ルクソール

国内線

フィリップルクソールH

11/23

 /24

ルクソール

  〃

11/25

ルクソール

夜行寝台列車

クレオパトラH

11/26

カイロ

早朝カイロ着

  〃

11/27

カイロ

イスタ

TK1143

03:45

06:00

アンドH

11/28

 /29

 /30

イスタ

TK50

18:00

機内泊

12/1

成田

12:25

成田着
































                    旅行代金 (1人分)

項 目

金額 円

備考

国際航空機

成田→イスタ→カイロ→イスタ→成田

106,000

原油高で\3,000上がる

空港使用料等

イスタ・カイロの使用料・保険料 

9,290

成田空港

2,040

ホテル(イスタ)

ソクラパサ3

2,500

ホテル(カイロ)

クレオパトラ 3★@3,100×5

15,500

博物館まで徒歩3分

ホテル(ルクソール)

フィリップ  3★@2,800×3

8,400

ルクソール神殿・博物館近し

ホテル(イスタ)

アンド   3@2,500×3

7,500

現地で探した

夜行列車

寝台列車(夕食・朝食付)

10,500

ルクソールからカイロへ

送迎

カイロ空港でホテルへの送り頼む

3,500

高いが真夜中に着く為

合計

181,730

11月17日(水)   成田からイスタンブールへ

成田空港のトルコ航空カウンターは、YでAコーナーの方へ進みその奥です。

隣の座席の一家(3・4歳の女の子連れの4人家族)は、鳥取県から夜行列車できてブルガリアへ、イスタンブールからバスで行くらしい。トルコ航空の機内食は、おいしい(~o~)

イスタンブール空港19:55着。そこで明日のリコンファームをする。

タクシーで予約していたホテルへ。エアコンは付いているが暖房にならずに寒い。戻った時のホテルは、他のホテルにしよう。明日は、ホテルを探すぞ・・・

 

11月18日(木) イスタンブール

早朝(5:40〜6:00)モスクからのお祈りの声(大音量)で目覚める。

ホテル探しに朝食後出発。5分も歩かないうちに日本語のじょうずな男性が話しかけて来る。絨毯屋だ。彼の店で1時間ほどイスタンブールの歴史・絨毯の話など紅茶(2杯)を飲みながら聞き、店を出た。絨毯は、おいそれと買える金額ではない。(お金もない)

 一軒目のホテルは、$70(1室)で3泊なら$60にすると言う。部屋を見せてもらうとバスタブがないので辞める。2軒目のアンドホテルに決める。($50・迎え付き)

 アヤソフィアの近くでスーツの男性が英語で話しかけて来る。入場料@1,500,000LT(トルコリラ)通貨は、0を5個取って×7と考えていた(例1,000,000トルコリラは70円)。今はデノミレイションで、かなり判り安くなった。

アヤソフィアは、すばらしい。スーツの彼は説明をしながらずーっと付いてきている。“お土産屋をやっているからちょっと店に寄って。”“来た”と思った。チップを上げてなんとか脱出。

 グランドバザールに行く途中も日本語で話しながら男性が付いてくる。今度は、きっぱり断る。二人で歩いていると頻繁に日本語で声を掛けられる。

グランドバザールの中は凄くにぎやかだ、迷子になりそう・・・それにしても公衆トイレがあちこちにある。(チップ必要)

 焼き栗を買って食べながら歩いていると後ろから“日本の方ですか?”と・・・歩き方で判ると言っていた?怪しいと思ったが良い人なのでブルーモスクへ一緒に。一生懸命説明してくれたので食事を一緒にとり別れる。

PM7時過ぎホテルに預けていた荷物を受け取り、タクシーでイスタンブール空港に(200,000,000トルコリラ)機内食がAM0:30に出るがお腹いっぱいで食べられない。

 

11月19日(金)   イスタンブールからカイロへ

カイロ空港では、手配していた係り員が迎えに来ていた。(ビデオカメラの申請・ビザ代@US$25)夜中にタクシー交渉をしなくて助かった。1時間弱でホテル着(AM3:30)。

ホテルの前には24時間警備員がいる。それにしても3★ホテルにしては、ひどい(T_T)

夜中、車の音がうるさくって部屋を変えてもらうが、今度は日当たりが良すぎて暑くって扇風機をもらう。次ぎの日また部屋を変える。どこもだめ(T_T)

エレベーターは、スタッフが乗っているけど動かなかったりで、怖い(スタッフの愛嬌は抜群)ボタンを押してもすぐ来ないので、非常階段を下りて行ったら途中木でふさがれていて斧が付いていた。びっくり・・ナイルストーリーの人にホテルのランクを下げたいと言ったらこれ以下は盗難とかのトラブルが多いので薦められないと言ってたっけ・・・

午後道路をはさんだカイロ博物館へ。車がビュンビュン。恐くって横断できなくていると、エジプト人が手を引いてくれて横断成功。ここでは何回か手伝ってもらう。ありがとう。

博物館の入場料は@20EL(エジプトポンド)セキュリティーが2回ありカメラは預ける。博物館の中はすばらしい。感動。中で疲れて一人で休んでいると女子大生が側に座り、ずーっと話しかけてくる。頼むから休ませて・・・

それにしても町の中は警察官があちこちにいっぱい。緊張。

11月20日(土)   ギザへ

ヒルトンホテルで両替して、そこにいたタクシードライバーと交渉開始。一日90ELで成立。

途中、ラクダでパノラマポイントまで行く事に。すったもんだの交渉の末、2人で100ELに。(タクシーより高い?)ラクダの乗り心地はとても悪い。すごく揺れるので握り棒に力を入れてつかまっていたらしく筋肉痛に。3基のピラミッドが見渡せるこのポイントは、すばらしい。タクシーとは、ここで合流。

 クフ王のピラミッド内部は、入場者数の制限があり料金も高いので3つの内で一番小さいメンカウラー王のピラミッドに入る(15EL)。狭くて蒸し暑くって、中でTシャツ一枚になる。警備の人がそっと“写真を撮ってもいいよ”チップを欲しかったのかなぁ・・外に出た時、足がつりそうになった。

スフィンクス(見つめる先には、何があると思う?)の所から一番大きなクフ王のピラミッドの周りを歩く。これが白く輝いていた頃は、どんなにかすばらしかった事か・・・パートナーは、感激しきり。

ここは、夜に音と光のショウーがあるが、この付近のホテルは値段が高いのであきらめた私達です。またまた貧乏旅行なのだ。

サッカラへは、疲れたので明日にした。(このまま行ったら経済的なんだけどね)ホテルに戻りひと眠り。スーフィーダンスをみにPM7時ごろタクシーで出かけたが見あたらず。ガイドブックを良く見たらその場所は修復中との事。がっかり。私が一番愉しみにしていたのに・・

11月21日(日)   メンフィス・サッカラ・ダハシュール

タクシードライバーは、いつも咳をしている。ここの空気は乾燥しているし、汚れている為かも?今日の料金は、遠いので200EL

サッカラの階段ピラミッドは、ギザとはまた違った風景で観光客も多くなく良い所。

ダハシュールの屈折ピラミッドは、遠くに見るだけ。赤のピラミッドの中に入る。ここの中も蒸し暑くて急傾斜で狭い階段を腰をかがめて歩く。

メンフィスでは、ラムセス2世が横たわって保存されているが、口角がきりっと上がって微笑んだ口元がステキ。美形の顔。(私好みです(^^♪)

帰りにカイロ市内のマニアル・パレス博物館へ。ムハンマド・アリ・トゥフィクが20世紀始めに建造した宮殿。豪華絢爛。ブルータイルや金がすばらし。美形のエジプシャンの男性に説明してもらう。(*^^*)私があんまり喜ぶもので、チップを払うのが大変だとパートナーは、こぼしている・・・

2時過ぎだというのに市内は交通渋滞。ドライバーは裏道をバンバン飛ばす。明日はルクソールへ移動なので明朝5:30に空港までの予約をして別れた。

 夕飯は、いつもホテルの近くの店。コシャリ等のエジプト料理が安くてボリゥームがある。ホテルのスタッフも来ていた。

11月22日(月)  ルクソールへ

国内便の大きな飛行機は、ほぼ満員。約1時間の飛行。パン・ジュースとコーヒーが出た。

空港を出る時はいつも覚悟を決める。(さぁ、また囲まれるぞ。タクシーの料金交渉)15分位でホテルに着く・・・全面工事中??どぉしよう、電話しなくっちゃ・・・支配人が、“大丈夫!大丈夫!問題ない.前面のみの工事中”・・・とスタッフが部屋まで案内してくれる。カイロのホテルと比べ物にならに位良い。お湯もすぐ出るし、EVもすぐ来るし、デスクの人も感じが良いし気に入りました。(同じ3★なのに)

空気はきれい。町もきれい。カイロを早く脱出したかった私は、ほっとしながらナイル川の美しくゆったりとした流れを眺めながら歩いてルクソール神殿へ。すばらし彫刻をほどこした高い柱に圧倒される。次に馬車でひづめの音を聞きながらカルナック神殿へ(牡羊の頭のスフィンクスがたくさん並んでいる)。

ホテルのデスクから明日のバルーンの予約をしてもらう。(@$100

パン屋の場所を聞き夕食のパンを買いに。店の人が“赤とんぼ”の歌を歌ってくれたのにはびっくり。

ホテルでお湯をポットにもらいスープ・パン・果物などで済ませる。今日は、久しぶりにバスタブにつかり(カイロではお湯がでなかった)、早く寝よう!

11月23日(火)  王家の墓へ

AM6時にピックアップ。他の2ヶ所のホテルで4人を乗せて船で待機。一回目のフライト(西岸から東岸へ)を回収してから私達の番。ナイルの川を船で渡りコーヒーショップで1時間待機。ところが風が強すぎて今日はフライト中止に。明日、再チャレンジ。

 ホテルに戻り水を用意して10:30王家の谷へ。渡し舟を探していると一人5ELと声がかかる。安いのでその船に乗り込むと西岸でのタクシーの交渉が始まる。(考えが甘かったかも)(タクシー120EL・船往復10EL)西岸に着いて迎えに来た車を見てびっくり!ドアは開けるのにコツがいるし、バックミラーは片方ないし、どこにいてもそのタクシーは目立っていた。

王家の谷は、チケット1枚(55EL)で3ヶ所入れる。(ラムセス9世・ラムセス6世・タウセルト王妃を選ぶ)(ツタンカーメンは70LEで別料金が必要)中はどこもすばらしい絵がいっぱい。

次にハトシャプスト女王葬祭殿(20EL)へ。ここは、テロで日本人観光客が大勢犠牲になった所。

次ぎは、クルナ村にある墓を見学。子供達がいっぱい寄ってくる。

入場料は、全部ガイドブックより2倍近く高くなっていた。

船で東岸へ戻る。バクシーシ(チップ)を渡す。

11月24日(水)  バルーンに乗る

今日は、やっとバルーンに乗れた。しかし、風がなくバルーンは、垂直に上がっただけ。でも上からの景色は格別(ナイル川の横断したかったなぁ。)着地点は学校の側でたくさんの子供達に取り囲まれる。“HavePen?”の連呼。 デスクでトルコ航空の電話番号を調べてもらいリコンファームをする。(うまくいった)それから、明日、夜行列車の時間までロビーは使えないしどうしたものかと聞いたら$10PM9時まで部屋使用して良い事に。

11月25日(木)  ルクソール博物館・夜行列車でカイロへ

ルクソール博物館へ。中は広くってすばらしい彫刻がいっぱい。(@55EL

川岸のベンチに座っていると子供達が“Have a pen?”(来た・・)1年生の英語のテキストで一緒にちょっとお勉強。次ぎに18歳の男子高校生2人が話しかけて来る。日本語を教えたりして楽しい時間を過ごす。(しっかりしたいい子達)広島・長崎なども知っていた。Eメール交換をして別れた(帰国後送ったがだめだった)

 

 ELの残金が少なくなってきたので銀行で両替。トイレを借りたいと言ったら、事務所の中に案内される。タバコの煙、古びた大きな金庫。雰囲気がありすぎ。

ランチは、5★のウィンターパレスホテル(アガサ・クリスティが滞在した)で取り、すばらし中庭の散策をしてちょっとリッチな気分をあじわう。

帰り道、薬局で風邪薬を買う(錠剤が2倍の大きさ・私にはちょっと効きすぎ?)

PM8:30チェックアウトをし、タクシーでルクソール駅まで($3)。車内食は“まずい”と聞いていたのでパートナーはコシャリを買いに行く。

改札を入ると目の前のホームに列車が止まっていた。チケットを持って戸惑っていたら男性5・6人が“違う・違う・After”と言ってベンチに座らされる。(私の乗る列車の時間なのに、遅れているの?)

次に入ってきた列車らしく指定の車両まで連れて行ってくれる。(15分遅れ)なんて親切なエジプシャン。ありがとう・・そして、さようならルクソール・・

列車の扉は分厚くて頑丈な鍵が掛かりびっくり!席に着くと食事が出た。(そんなにまずくない。コシャリがあまっちゃう)朝食にコーヒーか紅茶と聞かれる(飲み物は、水も含め別料金)PM10:30ベットを作りに来る。その時、ラムセス駅に着いたら起こしてくれるようにスタッフに頼む。揺れは思ったほど感じなかったけど少し寒い。あー、また、あのぼろホテルに戻るのかぁぁ・・

11月26日(金)  カイロからイスタンブールへ

AM7時頃列車は、カイロのラムセス駅に着く。タクシーでホテルへ。PM1時過ぎまで寝る。午後ちょっと市内の散策。そして今夜24時空港へ出発。やっとトルコに戻れる。嬉しい。

11月27日(土)  イスタンブール

軽い機内食(オムレツ・パン・果物)がでた。定刻(6:00)にイスタンブール空港に到着。“あれっ?迎が来ていない!?”テレフォンカードを買ってホテルに電話すると“今から迎えに行くのでちょっとまって”と。

観光案内人が中で待っているように声をかけてくれる。そして、紅茶を出してくれた。“アンドホテルは、いくらか?4★ホテルで$45でどうか?”“でも、約束してるので・・”

そんな話をしているとアナウンスが流れた“ミスターキタガワ”・・やっと来た。

車から見えた朝焼けの海には、大きな船がいっぱい。こんなにたくさんの船を、初めて見た。

ホテルに着くとツインルームは満室との事でトリプルルームに案内される。二人とも微熱・喉の痛みがあり、エジプトで買った風邪薬をのみ昼過ぎまで寝る。ランチは、ホテルの最上階のレストランでとる。ブルーモスク・アヤソフィア・ボスポラス海峡が見渡せ最高。夕食は、ルームサービスをたのむ。今日は一日ホテルの中。

11月28日(日)   ドルマバフチェ宮殿

このアンドホテルの朝食は今までの中で一番良い。ヨーグルトはおいしいし、コーヒーがとても美味しいので名前を聞いたら“ネスカフェ” “えッ?あのネスカフェ?”(@_@)

 ガラタ橋まで歩いて行きそこからタクシーでドルマバフチェ宮殿へ(5分位)入場料とカメラ代を払う。中では解説付のツアー代を払い45分の豪華絢爛な内部を見る。

 また、ガラタ橋までタクシーで戻りそこでサバサンド(16円)鶏肉のシシカババサンド(40円)を食べる。(ランチはいつもこれを食べる)

11月29日(月)  地下宮殿・トプカプ宮殿・ガラタ塔

ホテル近くの地下宮殿(昔の貯水跡)へ。トプカプ宮殿の水源との事、とてもすばらし。

トプカプ宮殿は、中がとても広い。

ガラタ橋を渡り徒歩約10分でガラタ塔着。EVで7階まで、それから螺旋階段をのぼり展望台へ。360度の景色は、すばらしい。私達のホテルは緑の多い旧市街地でよかった。

帰りは、ガラタ橋の近くのエジプシャンバザールで、ドライフルーツ、お菓子、コーヒーなど買う。

11月30(火)  イスタンブールから成田

出発まで近くを散策。公園のベンチに掛けていると日本語で話しかけられる。最初にトルコに来た時に会った絨毯屋だった。

 ホテルの前からタクシーを拾って空港まで。 あれっ?今まで通った事のない道路を走っているしメーターは、どんどん上がるし・・・どうする??(トルコリラは、多めのタクシー代しか持っていない) 空港についてドライバーと料金について話してもだめなので、空港にいたポリス(警備員)を囲んで話すが困った様子。すったもんだしている時に中年婦人(白人)が近づいてきて私に“Can you speak English?”“A little。”と答えると彼女は、そのドライバーと話し始めた。彼は私達のお金を受け取りニコニコ帰って行った。(タクシー料金として決して少なくないと思う。)

私は、彼女がまるで天使の様に見えた。“ありがとう。ありがとう。感謝します。”と言ったが、名前を聞くのをすっかり忘れてしまった。(その事に付いては、今も後悔している。)それにしても最後にトラブルに遭うとは思わなかった・・・

さようならトルコ!!また来たいなぁ。

12月1日(水)   成田着

無事に成田着いた。凄く寒い。

附記

エジプトの水を飲んだものは再びナイルに戻る”と言う言葉があるそうです。
ミネラルウォーターもエジプトの水ですので、またいつか機会があるかもしれませんね。と言うメッセージをナイルストーリのスタッフから受け取っています。

 また、出発の直前にアラファト議長が亡くなりカイロで葬儀とのニュースに不安になりメールや電話をした折に、現地の詳しい情報の提供やサポートで安心しました。ありがとうございました。そして、たくさんの人達にいろいろとアドバイスを受け感謝いたしております。